2018年02月10日
FDCをFDチューンする 後編・組み上げと調整
3回にわたってお送りしたFDチューンコラム。
今回でおしまいとしたい。
早速組み上げたいと思うが、その前に1ヵ所だけやっておきたい加工がある。
ハンマーの面取り(角落とし)だ。
矢印で示した付近は、ノーマルではかなり角が立っている部分である。
そのまま競技で使っていると、手に刺さることがよくある場所である。
うっかりそこに指をひっかけたりしたまままハンマーを起こそうとしたり、
何かの拍子に銃を掴み損ねたりして流血沙汰というのは割とよくある話なのである。
この部分の角を徹底的に丸くすることでそういった事態をかなり避けることができる。
このほか、ハンマースパー(指をかける部分)などが刺さる、という話も聞く。
不安なら、ありとあらゆる角を片っ端から丸めておくといいだろう。
これら外装部の面取りは組み上げた後でもできるので、使用しながら自分に合わせてやっていくと良いだろう。
それでは組み上げである。
組み上げ自体はそう大したことはない。付属の説明書通りにやっていけば問題なく組みあがる。
しかしながら、2点注意していただきたいことがある。
一つは、ハンマースクリューを締めこみすぎないことだ。
このスクリューを強く締めてしまうと、ハンマーが十分に動く余裕がなくなってしまう。
そこでお勧めしたいのが、以下のやり方だ。
スクリューが止まるところまで締め(絶対に強く締めてはいけない!)、
45度か90度ほどスクリューを緩めるのである。
これならハンマーの可動に十分なクリアランスを得ることができる。
スクリューの緩みが心配だという人はコラム第1回で紹介した緩み止め剤を使うといいだろう。
もう一点注意してもらいたいのがトリガーガード(TG)・バックストラップ(BS)の取り付けだ。
HWS製SAAのフレームはプラスチックに直接雌ネジが切られていて、
スクリューを無理やりねじ込んだり、強く締めこみすぎると、
いとも簡単にネジ山をなめてしまう。
特にTG・BSをフレームに止める5ヵ所のネジは競技などで緩みやすく、つい強い力で締め込みたくなってしまう。
しかし、そこはグッと堪えて軽く締める程度にとどめて頂きたい。
緩みが気になるというなら、やはり緩み止め剤の使用をお勧めする。
グリップパネルの取り付けを除く組み上げが終わったら、
最後の仕上げ、ハンマーストップの調整である。
ハンマーをフルコックにした状態でハンマーストップを止まるところまで上げる。
そこから1/4回転ないし1/2回転ほど下げると、
遊びが少なく尚且つ確実にフルコックできる丁度良い位置になる。
こちらも使っていて位置がずれてくるようなら、緩み止め剤を使用することをお勧めする。
これにてすべての調整は完了!
仕上げにグリップパネルを取り付けて、
FDチューンドFDC完成である!
せっかくなので純正プラグリップではなく、レザーアートケインのフェイクスタグホーングリップを装着した。
最初は多少動きがぎこちないかもしれないが、
百~二百回程度動かすことで様々な部分のすり合わせや角落としが終わり、スムーズになるだろう。
さあ、その銃をもってファストドロウに来るのだ!
—――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回はFDCというファストドロウに対応したパーツを最初から組み込まれたものを使用した。
しかし所謂ノーマルSAAであっても今回紹介したチューニングを施した上で、
ノンスキップドシリンダーを装着すれば、問題なくファストドロウに対応したSAAとなる。
是非、自ら組み上げた己のFDCSAAでファストドロウに参加していただきたい。
今回のコラムはこれにてしゅーりょー (´‐ω‐)=з
次回の更新は未定。何でコラムやろうかねぇ?
今回でおしまいとしたい。
早速組み上げたいと思うが、その前に1ヵ所だけやっておきたい加工がある。
ハンマーの面取り(角落とし)だ。
矢印で示した付近は、ノーマルではかなり角が立っている部分である。
そのまま競技で使っていると、手に刺さることがよくある場所である。
うっかりそこに指をひっかけたりしたまままハンマーを起こそうとしたり、
何かの拍子に銃を掴み損ねたりして流血沙汰というのは割とよくある話なのである。
この部分の角を徹底的に丸くすることでそういった事態をかなり避けることができる。
このほか、ハンマースパー(指をかける部分)などが刺さる、という話も聞く。
不安なら、ありとあらゆる角を片っ端から丸めておくといいだろう。
これら外装部の面取りは組み上げた後でもできるので、使用しながら自分に合わせてやっていくと良いだろう。
それでは組み上げである。
組み上げ自体はそう大したことはない。付属の説明書通りにやっていけば問題なく組みあがる。
しかしながら、2点注意していただきたいことがある。
一つは、ハンマースクリューを締めこみすぎないことだ。
このスクリューを強く締めてしまうと、ハンマーが十分に動く余裕がなくなってしまう。
そこでお勧めしたいのが、以下のやり方だ。
スクリューが止まるところまで締め(絶対に強く締めてはいけない!)、
45度か90度ほどスクリューを緩めるのである。
これならハンマーの可動に十分なクリアランスを得ることができる。
スクリューの緩みが心配だという人はコラム第1回で紹介した緩み止め剤を使うといいだろう。
もう一点注意してもらいたいのがトリガーガード(TG)・バックストラップ(BS)の取り付けだ。
HWS製SAAのフレームはプラスチックに直接雌ネジが切られていて、
スクリューを無理やりねじ込んだり、強く締めこみすぎると、
いとも簡単にネジ山をなめてしまう。
特にTG・BSをフレームに止める5ヵ所のネジは競技などで緩みやすく、つい強い力で締め込みたくなってしまう。
しかし、そこはグッと堪えて軽く締める程度にとどめて頂きたい。
緩みが気になるというなら、やはり緩み止め剤の使用をお勧めする。
グリップパネルの取り付けを除く組み上げが終わったら、
最後の仕上げ、ハンマーストップの調整である。
ハンマーをフルコックにした状態でハンマーストップを止まるところまで上げる。
そこから1/4回転ないし1/2回転ほど下げると、
遊びが少なく尚且つ確実にフルコックできる丁度良い位置になる。
こちらも使っていて位置がずれてくるようなら、緩み止め剤を使用することをお勧めする。
これにてすべての調整は完了!
仕上げにグリップパネルを取り付けて、
FDチューンドFDC完成である!
せっかくなので純正プラグリップではなく、レザーアートケインのフェイクスタグホーングリップを装着した。
最初は多少動きがぎこちないかもしれないが、
百~二百回程度動かすことで様々な部分のすり合わせや角落としが終わり、スムーズになるだろう。
さあ、その銃をもってファストドロウに来るのだ!
—――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回はFDCというファストドロウに対応したパーツを最初から組み込まれたものを使用した。
しかし所謂ノーマルSAAであっても今回紹介したチューニングを施した上で、
ノンスキップドシリンダーを装着すれば、問題なくファストドロウに対応したSAAとなる。
是非、自ら組み上げた己のFDCSAAでファストドロウに参加していただきたい。
今回のコラムはこれにてしゅーりょー (´‐ω‐)=з
次回の更新は未定。何でコラムやろうかねぇ?
Posted by 関東のガンマン達 at 22:41│Comments(0)
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